[No.1] - Oct.8,1999 ソナチネ/ラヴェル -

珍しく私の前にレッスン受けてる生徒さん子がいました。しかし・・・!すっごい上手〜〜〜!!
シューマンの「アベッグ変奏曲」って曲らしいけど、とってもいい曲〜♪
それなのに、「1日8時間練習してね」って言われてた(@@;;;!コンクールの課題曲らしい。
私も「今年の発表会は出てみない?」って先生に言われてたんだけど、あれ聴いたらちょっと、かなりくじけるなぁ…しっかしあれだけ弾けて8時間じゃ、今の私の練習はゴミみたいなもんだから、もっと頑張んないと。

で、、、すっかりシューマンが気に入ってしまって、次回からは「飛翔」をやらせてもらうことにしました。
先生がさわりを弾いてくれたのを聴いて、もうすっかりこの曲のとりこ。嵐のような曲で、狂おしい気持ちが高まって泣ける〜!気合い入れて練習しなくっちゃ!

ラヴェルは完全に練習不足。とりあえず音取れるようになったんで安心してましたが、それはやっと入り口に立った状態なんですよね。これからだ…
今回は面白い練習をしました。指先を鳥のくちばし状態にして、すばやく閉じたり開いたりする。
その瞬発力で鍵盤をつかむのだそうです。指先を丸めて鍵盤を押すと重たく沈んだ音になりますが、スナップきかせてつかむと明るくパーンと張りのある音になるんですね。
ラベルはドビュッシーのモヤモヤとは違ってクリスタルの響きなんだそうで、前打音は宝石箱をひっくり返したように思いっきり弾く。
アルペジオも鍵盤を押しつけないで、ハープのように弾く。
重音と分散和音で降りてくるところは、螺旋階段を転がり落ちるように。
右手16分音符、左手3連符で上るところは、泉がわき上がるように…
、、、う〜〜〜ん!先生の表現力って素晴らしい!!


[No.2] - Nov.5,1999 ソナチネ/ラヴェル・飛翔/シューマン -

レッスンに行った後は、「感動!」の時と「ガックリ…」の時にわかれるなぁ…
今回は先生がとってもお忙しかったので、夜にわざわざレッスンしていただいたんだけど、たいして弾けなくて…がっくり。。

ラヴェルは「テンポとペダルが問題あり」言われた。
速く弾かなきゃと思って気持ちがこもってなかったようだ。
音が濁っちゃいけないと思ってペダルは浅く踏んでたんだけど、響きが足りなくてバロックみたいだと言われた。
それに、メロディーに合わせてペダル踏んでたんだけど、伴奏の方に合わせるべきだったそうで。3拍子の場合、3拍の間はペダル踏みっぱなしにした方がいいみたいです。それからクレッシェンドでは次第に踏み込んでいくようにする。
3楽章のように速いテンポの中にも、緊張を高めるところと緩めるところのメリハリをしっかりつけなきゃダメなんですよね。
あと、アクションもけっこう大切。指をなるべく高いところまで上げる場所とか、最後の終わり方なんかは、両手を「ジャーン!」と上に上げてしまわないで、片方の手は押さえっぱなしにするなど、楽譜には書いてないけど、常識らしいです。その上げる方の手も、角度があって、音程が上昇していくときは右斜め上に上げるとか…(おお〜、カッコイイ!)
ラヴェルは完璧主義者なので、事細かに演奏の指示が書いてあります。(が、フランス語なので…(^^;)

シューマンは最初だったので、指使いと、この曲の書かれた背景みたいなことを教わりました。
シューマンの曲は音がとても多いので、すべての音を弾いたのでは曲にならないのだとか。
この曲が書かれた頃はまだクララと結婚出来ずに、会いたくても会えない切ない気持ちがよく表現されています。
シューマンは躁鬱病だったそうで自分の中には2人の人物が居て、その曲によって、どちらの人物が書いたもか明記されている曲もあるそうです。
彼は結婚してからもずっとクララとは文通をしていたそうで、その内容は「クララ・シューマン」という本に書かれていてとても面白いので読むように言われ、買ってきました。それと「シューマンとロマン主義の時代」という厚い本も貸して下さいました。以前、ドビュッシーをやったときはモネの画集を見るように言われましたが、本当に曲以外にもいろいろと勉強になります。