[No.1] - Aug.4,2000 間奏曲Op.118-2/ブラームス
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2ヶ月ぶりのレッスンです。 今日からは、ついに憧れのブラームス〜♪るんるん
1週間前からの泥縄練習(^^;のおかげで、何とか止まらずに弾けるようになったかな…
まずはブラームスのお話。
ブラームスはシューマンによって発掘された人で、そのためシューマンの影響がかなりみられ、暗い情熱を秘めた曲想や右手と左手の旋律の複雑なからみあいなどは共通のものがあります。
室内楽でも各パートが次から次へとメロディーを引き継いで複雑に絡み合っていくので、ピアノ5重奏などやってると頭が混乱してくるとか。そういえばオケのときも、どのパートもそれぞれ美味しい部分があって楽しめましたが、演奏会を聴きに来た友人からは「メロディーラインが見えづらくてよくわからんかった」といわれてがっくりしたっけな…
分裂症のシューマンが橋から投身自殺を図って精神病院に入院したあとも、ブラームスはクララそばで彼女の面倒を一生みたそうです。
で、曲(118-2)に入るわけですが、、
まず、ブラームスもシューマンも左手はただの伴奏ではないということ。
右手のメロディーはもちろんとても美しくて切なくて素敵なのですが、左手はそれ以上に意味を持って充分に深く歌わなければいけないということ。自分の演奏はどうも軽いな〜という気はしましたが、原因は左手のことなんて考えてもいなかったせいだったようです。
ただの分散和音の伴奏や上の音にハモっている音だとしか思っていなかった音が、楽譜をよ〜く見てみると、右手のメロディーと1拍ずらして同じ旋律になっていたり(特に中間のリピートの中)。
tre cordeのあとは、右手の旋律よりもむしろ内声部の動きを際立たせるとか…内声部は右手の旋律を左手が引き継いで、それが途中から右手に受け渡されて、、もう、ぐちゃぐちゃに絡み合っています。
楽譜を見ているだけでも、謎解きが楽しめそう…
それから、アウフタクトを感じること。旋律は3拍目からはじまりますが、3拍目は重くならず1拍目につなげる気持ちで弾く。フレーズの終わりはブレスを入れる。
あと、ペダルは細かく切りすぎない。盛り上がりが途中でブツ切れになるので、踏みっぱなしにするか、濁るところはベースの音は切れないように半分だけ離すようにする。
付点のところは、切ない気持ちが盛り上がって切羽詰まった感じで、たたみかけるように弾く。
* * *
レッスンの前の日に、もう一度CD聴いて確認しようとしていて、ふと聞こえてきたラプソディ2番が、突然心に迫ってきました。 曲ってその時の心情によって全然違って聞こえるものですね。
以前聴いたときは特に感動しなかったのですが…
で、先生に「今度の発表会は何がいいかしらね〜」と言われたので、そこですかさず
「ラプソディーもすごくいいですよね♪」と言ってしまった〜(おいおい(^^;)
先生「1番は長くて大変だけど、2番ならちょうどいいわね。じゃあ、発表会は2月だけど今のうちにちょっとやってみる?」ってことに。\(^^)/ワーイ
狂詩曲というのは、
「現実には起こるはずのない恐ろしい悲劇=子供が親を殺す」という意味なんだそうです。
今の世の中では現実に起こりまくっていますが。 |
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